意外と大事な葉酸サプリの「原材料表示」について

意外と大事な葉酸サプリの「原材料表示」について

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2016年に発表された東京都の「平成27年度健康食品試買調査結果」によれば、販売店で購入した製品では46品目中29品目に、インターネット等の通信販売で購入した製品では80品目中74品目に不適正な表示・広告がみられたそうです(東京都「健康食品の不適正な表示・広告にご注意!-平成27年度健康食品試買調査結果」)。

 

この調査は近年、毎年発表されていますが、不適正な表示・広告の割合はほとんど減っていません。行政による指導は行われてはいますが、ほとんど効果はなく、悪質な販売業者が後を絶たないのが現状です。

 

これに対してはやはり消費者の側で自らを守る必要があります。

 

特に妊活中の女性や妊婦さんにとっては、口に入れるものの安全性はたいへん重要です。

 

しかし、いざ商品の表示を見ようとしても、その見方を把握していない人が多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、意外と大事な「原材料表示」についてわかりやすく説明していきたいと思います。

 

目次

  1. なぜ「原材料表示」が重要か
    1. 葉酸サプリの葉酸含有率は0.1%以下
    2. アレルギー物質が含まれていることも
  2. 正しい原材料表記の見方
    1. 原材料と添加物について
    2. 原材料の表記について
    3. 添加物の表記について
  3. 葉酸サプリのチェックポイント
  4. まとめ

 

なぜ「原材料表示」が重要か

原材料表示が大事な理由は主に2つあります。

 

一つは、「葉酸以外のものも毎日摂取することになる」からです。

 

そしてもう一つは、「アレルギー物質が含まれているかもしれない」からです。

 

順に見ていきます。

 

葉酸サプリの葉酸含有率は0.1%以下

葉酸サプリを毎日飲むということは、じつは葉酸以外のものも必ず毎日飲むことになります。

 

どういうことかと言いますと、葉酸サプリの重さは、1粒約300mg~400mgです。そして多くの葉酸サプリが「1日4粒で400μgの葉酸」が摂取できるように作られていますので、1粒には100μgの葉酸が含まれていることになります。

 

100μgをmgに換算すると、0.1mgですので、葉酸サプリの葉酸含有率は、1粒400mgとして計算すると、

 

0.1÷400×100=0.025%

 

となります。

 

つまり、葉酸サプリは葉酸以外のものが99.975%を占めているのです。

 

これではまるで、葉酸以外のものを摂取するために飲んでいることになりそうですが、サプリメントとして形成するためには致し方ないことなのです。

 

ですので、大事なのは、この「葉酸以外のもの」が何であるかを確認しておかなくてはなりません。もしこの「葉酸以外のもの」が添加物オンリーなら、毎日安くないお金を払って添加物をせっせと飲むことになってしまいます。

 

しかしこの「葉酸以外のもの」が体に必要な栄養素で占められていれば、体にとってプラスになりますよね。

 

原材料表記の確認は、この「葉酸以外のもの」が何であるかを見るためです。

 

アレルギー物質が含まれていることも

また、「葉酸以外のもの」にアレルギー物質が含まれていないかを確認することも重要です。

 

たとえば「乳糖」は添加物としてよく使われますが、乳製品アレルギーの方には危険な添加物です。

 

これは「天然由来」の成分でも同様で、「天然・自然」だから安心というわけではありません。むしろ「天然・自然」由来のものには不純物混入のリスクがあり、アレルギー体質の方は注意が必要です。

 

もちろんこの「不純物」にはいわゆるファイトケミカル(フィトケミカル)のような体に良いとされる成分もありますが、何がアレルゲンとなるかは人それぞれですので、「天然・自然」のものこそ原材料表記をしっかりとチェックすべきです。

 

合成葉酸は危険!はウソ?ホント?

 

ファイトケミカル

ファイトケミカル(phytochemical)とは、植物由来の化学物質という意味で、生命活動に必須の栄養素ではないものの、美容や健康に役立つと考えられ、近年「第七の栄養素」として注目されています。自然界に数千種類存在し、アントシアニンやレスベラトールといったポリフェノール類、アスタキサンチンやリコピンといったカロテノイド類、カプサイシンなどの香辛成分等、主に植物の色素や香りの成分となっているものです。

 

正しい原材料表示の見方

それでは原材料表示は具体的にどのように見ればよいのでしょう。

 

まず大前提として、サプリメントが基づかなければならない「加工食品表示基準」を把握しておきます。

 

原材料と添加物について

平成27年4月1日より食品表示法が改正されたことにより、加工食品の場合

 

  1. 「原材料」と「添加物」はそれぞれ事項名を設けて表示する
  2. 原材料名欄に原材料と添加物を明確に区分して表示する

 

のどちらかに従わなければならなくなりました。

 

原材料と添加物の表示例

消費者庁「知っておきたい食品の表示」[PDF]より抜粋

 

上記抜粋の例1と2は「明確に区分して表示」した場合で、例3は事項名を設けて表示した場合です。

 

原材料の表示について

平成27年内閣府令第10号「食品表示基準」[PDF]第3条に

 

原材料に占める重量の割合の高いものから順に、そのもっとも一般的な名称をもって表示する

 

とあります。

 

つまり原材料表示の一番最初に表記されているものが最も多く含まれ、一番最後に表記されているものが最も少ない、ということになります。

 

添加物の表示について

添加物も重量順に表示されますが、表示方法としては3つに分類されます。

 

①物質名

その物質名を表示。定められた簡略名や種類別による表示も可能です。
例)塩化カルシウム⇒塩化Ca、香辛料抽出物⇒香辛料・スパイス

 

②用途名

使用の目的・用途を併せて表示する。
例)甘味料(キシリトール)、着色料(β-カロテン)

 

③一括名

同様の機能・効果を有するものを一括表示する。
例)香料、酸味料、乳化剤

 

葉酸サプリのチェックポイント

以上の原則を踏まえたうえで、葉酸サプリに表示されている原材料表示のチェックポイントを見ていきましょう。

 

原材料表示のチェックポイント

  • 含まれている栄養素の種類
  • 含まれている栄養素の量
  • どのような添加物が使われているか
  • 添加物の割合はどれくらいか

 

含まれている栄養素の種類

まずは、葉酸以外の栄養素にどのようなものが入っているのかを確認しますが、天然原料を使用している場合は、その原料である野菜や果物などの名称が記載されています。

 

アレルギー体質の方はアレルゲンが含まれていないか確認しておきましょう。

 

いっぽう、「ビタミンC」のように栄養素の名称がそのまま表示されていれば、それは化学合成された原料を使っています。

 

ただし化学合成はだめで天然原料は安全というわけではありません( 合成葉酸は危険!はウソ?ホント?)。

 

化学合成で注意しなければならないとしたら、それはその栄養素のです。

 

人工的にビタミンなどの栄養素を作ろうとすると、必ず目的の栄養素だけでなく、それと似た分子構造を持った物質もできてしまいます。ここから目的の栄養素だけを抽出する必要がありますが、これにはコストが掛かり、どれだけ純度を高めるかはメーカーの裁量に任されています。

 

ですので、やたら安価なサプリメントの場合、純度が低く質の悪い栄養素の可能性が高くなってしまいます。

 

質の悪い栄養素を摂りたくなければ、適正な価格のサプリメントを選ぶ必要があるということです。

 

含まれている栄養素の量

次に確認するのは、栄養素の記載されている順番です。

 

順番が前にあるほど、多く含まれているのでしたよね。

 

葉酸サプリの場合は、「葉酸」は比較的後ろのほうに書いてあるはずです。これは葉酸の性質上仕方がないのでこのこと自体は問題ではありません。

 

大事なのは、メーカーが販売サイトなどで謳っている内容と矛盾がないかです。

 

GMP認証を受けた工場で生産されていれば、このような矛盾はまずありませんので、葉酸サプリを選ぶ際は必ずGMP認証されているかどうか確認しましょう。

 

安心・安全のため、葉酸サプリは「GMP」をクリアしたものを選ぶべし

 

どのような添加物が使われているか

サプリメントに添加物は必ず使用されています。

 

タブレット状の形にするためには必ず増粘剤などの添加物が必要だからです。

 

問題は「不必要な添加物」が使用されていないかどうかです。

 

着色料などは無いにこしたことはありません。

 

どのような添加物がNGかはこちらのページ サプリメントに「添加物ゼロ」はありえないをご覧ください。

 

添加物の割合はどれくらいか

冒頭に述べたように、葉酸以外のものがほとんど添加物で占められていては、なんのためにサプリを飲んでいるのかわかりません。

 

ですので、1粒あたりどれくらいの添加物が含まれているのかを見なければならないのですが、残念ながらこれを把握するのは難しいのです。

 

基本的に原材料表示に成分のは記載されておらず、販売サイトを確認する必要があります。

 

しかしここでも問題があります。

 

というのも、含まれている栄養素の量全てを記載している葉酸サプリはほとんどなく、せいぜい売りにしている栄養素のmgしか表示されていません。

 

ビタミンやミネラルの種類の数はわかっても、その量がわからないのです。

 

コラーゲンなどの美容成分が入っているサプリもありますが、その量は不明で、添加物と栄養素などの割合がわかりません。

 

ではどうするか?

 

答えは「カルシウム」の含有量を見ましょう。

 

葉酸サプリの多くは「カルシウム」を配合していますが、これが200mg以上あればある程度栄養素の割合が高くなっているはずです。

 

カルシウムは過剰摂取になる確率が低く、かつサプリ1粒の体積を稼いでくれます。

 

つまりそれだけ増粘剤などの添加物を使わなくて済むからです。

 

まとめ

原材料表記は食品ごとに表示基準が異なるので、消費者には依然としてわかりにくくなっています。

 

サプリメントに関しては、記事中に述べたように「加工食品」の基準が適用されるので、葉酸サプリ以外のサプリメントを購入される際にも参考にしていただければと思います。

 

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