葉酸サプリとの併用で注意すべき薬は?

葉酸サプリとの併用で注意すべき薬は?

葉酸サプリと薬の併用のサムネイル

 

葉酸サプリを購入する前の不安のひとつに「お薬と併用しても大丈夫なの?」というのをよく目にします。

 

口から入れるものなので当然だと思います。

 

結論を先に言ってしまうと「大丈夫」なのですが、なかには「注意」が必要な薬品もありますので、今回は「葉酸サプリとお薬との併用」について解説していきましょう。

 

目次

  1. 葉酸サプリとの併用で相互に作用してしまう薬
    1. 抗てんかん薬
    2. がん治療薬
    3. 抗炎症薬
    4. 睡眠薬
    5. 抗寄生虫薬
    6. 抗生物質
    7. 避妊薬
    8. 解毒鎮痛剤
  2. アスピリンについて
    1. アスピリンとは
    2. アスピリンの抗血小板作用
    3. 不育症治療に用いられるアスピリン
    4. 葉酸とアスピリン
    5. 相互作用のある薬は服用時間をずらす
  3. まとめ

 

葉酸サプリとの併用で相互に作用してしまう薬

葉酸サプリは食品ですので、基本的には薬との併用は問題ありません。

 

しかし、併用することにより、

 

  • 葉酸の効果を減らしてしまう
  • 薬の作用が低下する

 

可能性のあるお薬も存在します。

 

これらには相互作用が認められるので、服用する際は注意が必要です。

 

以下、葉酸サプリとの併用で何らかの相互作用のあるお薬を列挙していきます。

 

まったく自分とは関係ないお薬ばかりかもしれませんが、最後のアスピリンのところだけは目を通しておいてください。

 

抗てんかん薬

フェニトイン(商品名「アレビアチン」「ヒダントール」)

フェニトインを服用すると葉酸の血中濃度が低下し、葉酸サプリを摂取するとフェニトインの血中濃度が低下します。

 

フェノバルビタール(商品名「フェノバール」)

けいれん発作に対して用いられるフェノバルビタールは、葉酸サプリを摂取していると発作予防の効果を弱める恐れがあります。

 

ホスフェニトインナトリウム水和物(商品名「ホストイン」)

ホスフェニトインナトリウム水和物はけいれん発作に対して用いられます。
葉酸は体内でこの分解を促進する作用があるため、けいれん発作予防の効果を低下させる可能性があります。

 

プリミドン(商品名「プリミドン」)

けいれん発作に効果のあるプリミドンですが、葉酸によってけいれん発作を起こす人があるようです。

 

バルプロ酸ナトリウム(商品名「ドミケン」)

バルプロ酸ナトリウムを服用すると葉酸の血中濃度が低下し、葉酸サプリを摂取するとバルプロ酸ナトリウムの血中濃度が低下します。

 

カルバマゼピン(商品名「テグレトール」)

カルバマゼピンを服用すると葉酸の血中濃度が低下し、葉酸サプリを摂取するとカルバマゼピンの血中濃度が低下します。

 

がん治療薬

メトトレキサート(商品名「メソトレキサート」)

メトトレキサートは葉酸の効果を弱めることで効果を発揮する薬で、抗リウマチ薬としても使用されます(商品名「リウマトレックス」)。
葉酸サプリを併用すると互いに効果が相殺されてしまいます。

 

フルオロウラシル

高用量の葉酸と併用すると、フルオロウラシルの副作用、特に胃炎が悪化する恐れがあります。

 

カペシタビン

高用量の葉酸と併用すると、カペシタビンの下痢やおう吐などの副作用が悪化する恐れがあります。

 

抗炎症薬

スルファサラジン(商品名「アザルフィジン」「サラゾピリン」)

潰瘍性大腸炎の治療薬、またはリウマチの治療薬として用いられます。腸内での葉酸吸収を阻害する可能性があります。

 

睡眠薬

バルビツール酸系睡眠薬(商品名「チオペンタール」「ペントバルビタール」「フェノバルビタール」)

葉酸の作用を低下させる可能性があります。

 

抗寄生虫薬

ピリメタミン

寄生虫が増殖する際に必要な葉酸の合成を阻害する薬です。葉酸サプリと併用すれば互いに効果が減殺されます。

 

抗生物質

クロラムフェニコール(商品名「クロロマイセチン」)

特にチフス菌に対して強い抗菌力を持つクロラムフェニコールですが、タンパク質合成を阻害するため、葉酸の効果を低減してしまいます。

 

避妊薬

ピル

ピルには栄養素の吸収を阻害する作用があるので、葉酸が吸収されにくくなる恐れがあります。
服用をやめてすぐに妊娠した場合、葉酸不足になる可能性があるので、神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなってしまいます。

 

解熱鎮痛剤

アスピリン

バファリンなどに含まれるアスピリンには血中葉酸濃度を低下させる作用があります。

 

アスピリンについて

アスピリンについては使用の機会が多いと思われますので、少し詳しく解説しておきます。

 

アスピリンとは

アスピリンは最もなじみのある医薬品の一つで、バファリンにも用いられている「解熱鎮痛作用」のある医薬品です。

 

主な効き目としては、

  • 頭痛
  • 生理痛
  • 関節痛
  • 歯痛
  • 解熱作用

などがあり、妊活中の女性の方なら服用する可能性の高い医薬品の一つと言えます。

 

アスピリンの抗血小板作用

医療用に用いられるアスピリンにはもう一つ、「血液を固まりにくくする作用」があります。

 

血液内の血小板は血栓を造り傷口を止血したりするのに必要な成分ですが、アスピリンにはこの血小板の作用を抑える働きがあるのです。

 

一見、普通の妊活中の女性には関係がなさそうなこのアスピリンの作用ですが、じつはそうでもないのです。

 

不育症治療に用いられるアスピリン

不妊症については聞いたことがある方は多いと思われますが、妊娠はできるが赤ちゃんが育たない不育症」はまだ一般的ではないようです。

 

不育症は、「2度続けて流産」した場合に診断され、年間患者数が約7万人以上(2009年時点)、妊娠女性の2~5%の割合で発症します。

 

原因は染色体異常や内分泌異常など様々ありますが、このうち「凝固因子異常」という、血液の凝固作用になんらかの異常がある場合には「抗血栓療法」が行われ、その際にアスピリンが治療薬として用いられるのです。

 

ここで問題となるのが葉酸サプリとの飲み合わせです。

 

葉酸とアスピリン

実はアスピリンには血中の葉酸濃度を低下する作用があるのです。

 

神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させるためにはサプリメントから葉酸を摂取しなければならないのですが、不育症で原因が凝固因子異常と診断された場合は低用量のアスピリンを処方されるので、せっかく摂取した葉酸を低下させることになるのです。

 

ではどうすればよいか?

 

答えはすでに述べましたが「服用の時間をずらす」です。

 

相互作用のある薬は服用時間をずらす

サプリメントで摂取した葉酸が体内にとどまるのはおよそ4時間ほどです。

 

そのあとであれば摂取されるべき葉酸はすでに体に吸収されていますので、アスピリンなど相互作用のあるお薬を飲んでも影響はありません。

 

ですので、不育症治療だけでなく、頭痛止めのためにバファリンを飲む時なども、葉酸サプリを飲んだ後4時間ほど間を置くようにしてください。

 

またその他の相互作用のあるお薬も時間をずらしましょう。

 

もしそれでも不安な場合は担当のお医者さんに相談するようにしてください。

 

まとめ

冒頭にも述べましたが、葉酸サプリは食品ですので、お薬と併用しても問題はありません。

 

ただし中には相互作用のあるお薬があることを把握し、自分の普段服用しているものは影響がないかを確認してください。

 

もしも該当する薬を普段飲んでいるのであれば時間をずらすか、不安な場合は担当医に相談するようにしましょう。

 

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