HELLP(ヘルプ)症候群とは

HELLP(ヘルプ)症候群とは

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妊婦さんに特有の病気のひとつに「HELLP(ヘルプ)症候群」があります。

 

妊活中の女性にはあまりなじみがないかもしれませんが、妊娠中に罹ってしまうといろんな合併症を引き起こす可能性もある大変厄介な病気です。

 

前もってこの病気の症状や危険性を把握しておくことで、いざ妊娠してからも必要以上に恐れることがなくなるので、この記事を参考に病気への理解を深めておきましょう。

 

目次

  1. HELLP(ヘルプ)症候群とは
  2. HELLP(ヘルプ)症候群の症状
    1. 溶血
    2. 肝逸脱酵素上昇
    3. 血小板減少
  3. HELLP(ヘルプ)症候群の原因
  4. HELLP(ヘルプ)症候群の危険性
  5. HELLP(ヘルプ)症候群の治療法と予防法
    1. 治療
    2. 予防

 

HELLP(ヘルプ)症候群とは

HELLP(ヘルプ)症候群は、妊娠中、とくに妊娠後期や分娩時、産褥(さんじょく)期に起こる疾患で、その3つの特徴的な症状の頭文字から名づけられました。

 

HELLP(ヘルプ)症候群の3大症状

  • 溶血(Hemolysis)
  • 肝逸脱酵素上昇(Elvated Liver enzymes)
  • 血小板減少(Low Platelet count)

 

発症の頻度は、全妊婦の0.2~0.6%。

 

これが妊娠高血圧症候群患者に限ると4~12%、また前回の妊娠でHELLP(ヘルプ)症候群に罹患した妊婦が再発する可能性は19~20%と非常に高い確率になってしまいます。

 

発症する時期は妊娠27週~37週が多い(約7割)ですが、分娩前や分娩直後でも発症します。

 

死亡率は1%ですが、DIC(播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群)や常位胎盤早期剥離、子癇、腎不全、肺水腫など重篤な合併症につながることがあります。

 

HELLP(ヘルプ)症候群の症状

初期症状としては頭痛や嘔吐、視野障害などがあります。

 

症状 発症頻度
蛋白尿 87%
高血圧 85%
右上腹部痛・心窩部痛 40~90%
嘔気・嘔吐 29~84%
頭痛 33~60%
視野障害 10~20%
黄疸 5%

 

これらの症状は、HELLP(ヘルプ)症候群の特有の症状ではなく、具体的には3つの特徴的な症状から診断されることになります。

 

溶血

溶血とは、赤血球が壊れ、血の色素であるヘモグロビンが血清・血しょう中に出て赤くなることです。

 

赤血球には体の各所に酸素を運ぶという重要な役割があり、これが壊れれば血液中に十分な酸素がないことになり、「貧血」と同じような症状となります(溶血性貧血)。

 

肝逸脱酵素上昇

肝逸脱酵素上昇とは、肝臓の細胞が炎症などにより損傷し、細胞内の酵素が血液中に流出してしまう肝機能障害のことです。

 

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、異常があっても自覚症状がありませんので、血液検査で診断してもらう必要があります。

 

血小板減少

血小板は血管が損傷した時などに血液を固める作用のある細胞成分のひとつです。

 

これが減少すると出血が止められなくなるので、こちらも血液検査で数字を確認してもらう必要があります。

 

HELLP(ヘルプ)症候群の原因

HELLP(ヘルプ)症候群の原因は詳しくは判明していません。

 

その症状から、血液や血管の細胞になんらかの障害があるからではないか、と推測されていますが、国際的な診断基準も確立されておらず、複数の検査から総合的に判断されることになります。

 

HELLP(ヘルプ)症候群の危険性

合併症である子癇やDIC(播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群)、肺水腫は病態が重篤化しやすい病気です。

 

また、胎児の肺が未発達であっても、母親の容態次第では帝王切開をすることもあるので、赤ちゃんには早産による健康被害も考えられます。

 

HELLP(ヘルプ)症候群の治療法と予防法

治療

HELLP(ヘルプ)症候群の最も効果的な治療法は、妊娠の終了すなわち分娩です。

 

そのため、妊娠34週以降で胎児の肺が十分に成長していれば、陣痛誘発剤を使用したり帝王切開が行われることになります。

 

問題は妊娠34週以内で胎児の成長が不十分な場合です。

 

この場合は、貧血や血小板減少の治療のために輸血をしたり、血圧の上昇を抑えるために降圧剤が投与されるなどの対症療法で様子を見ることになります。

 

予防

HELLP(ヘルプ)症候群は、その原因が特定されていないため、確実な予防法というものはありません。

 

発症頻度が高くなる妊娠高血圧症候群や、子癇の前兆(子癇前症)がある人は主治医と相談しながらHELLP(ヘルプ)症候群への備えをしておくことが重要です。

 

 

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