ピニトールが不妊を改善?妊活成分と呼ばれる理由とは

ピニトールが不妊を改善?妊活成分と呼ばれる理由とは

ピニトールの説明をする薬剤師

 

葉酸サプリにはいろいろな栄養素が配合されることが多いですが、その栄養素のひとつに「ピニトール」があります。

 

まだなじみのない栄養素ですので、なぜこれが葉酸サプリに配合されるのか、またなぜ妊活成分と呼ばれるのか正しく把握していない方も多いかと思います。

 

妊活中は正しい知識を持つことが重要です。

 

今回は妊活成分ピニトールを詳しく見ていきましょう。

 

目次

  1. ピニトールがなぜ妊活に良いのか
  2. ピニトールとは
    1. インスリンとは
    2. ピニトールの様インスリン作用
  3. 不妊の原因の一つ「多嚢胞性卵巣症候群」を改善
    1. 「多嚢胞性卵巣症候群」の原因
    2. ピニトールがインスリンの増加を抑制
  4. ピニトールの副作用や摂取量は?
  5. ピニトール配合の葉酸サプリは?

 

葉酸サプリ「ベジママ」

 

ピニトールがなぜ妊活に良いのか

日本ではまだ浸透していないピニトールですが、海外、特にアメリカではすでにFAD(アメリカ食品医薬品局)に有用成分として登録されており、また産婦人科医療の世界でも使用されている成分です。

 

ではなぜこのピニトールが妊活に良いとされるのでしょうか?

 

一番の理由は

 

「不妊の原因の一つ多嚢胞性卵巣症候群の改善に有効」

 

だからです。

 

なぜ有効になるかの説明の前に、まずはピニトールがどのような働きをもつ成分なのかをできるだけ簡単に解説しておきます。

 

ピニトールとは

ピニトールとはビタミン様物質(ビタミンじゃないけどビタミンとよく似た働きをするもの)であるイノシトールの一種です。

 

ピニトールを含む食品でもっとも一般的なものは「大豆」ですので、じつは私たちは子どもの時からピニトールを摂取してきたわけです。

 

さてそのピニトールの働きですが、もっとも特徴的なのが「血糖値を下げる」ことで、植物由来の成分であることから「植物性インスリン様物質」(インスリンじゃないけどインスリンとよく似た働きをするもの)とも呼ばれています。

 

インスリンとは

インスリンは血液中のブドウ糖の量を調整する物質です。

 

血糖値がある程度上がる(血液中のブドウ糖の量が増える)とブドウ糖を各細胞に届けて血糖値を下げようとしてくれます。

 

この時なんらかの理由でインスリンがうまく機能せず、細胞に届けられなかったブドウ糖は尿として排出されます。

 

これが糖尿病です。

 

この一連の流れを宅配便に例えて説明しましょう。

 

細胞はお家でブドウ糖は荷物、インスリンは配達のおじさんです。

 

インスリンはお家の前にくるとインターホン(インスリン受容体)を鳴らします。

 

インターホンが正常なら中から人(糖輸送胆体)が出てきて荷物(ブドウ糖)を受け取り家の中(細胞内)に入っていきます。

 

しかしインターホンが壊れていると中から人が出てこず、荷物は血流に戻ってしまいます。

 

このインターホンが壊れている状態を「インスリン感受性の低下」と言います。

 

そしてこの時、インターホンが壊れていても中の人を呼んでくれるのが、じつはピニトールなのです。

 

ピニトールの様インスリン作用

ピニトールは、糖輸送胆体を活性化させ、インスリン感受性が低下していてもブドウ糖を細胞に取り込ませることができるので、結果的にインスリンが正常に機能しているかの如く血糖値を下げることができるのです。

 

これがピニトールの「様インスリン作用」と呼ばれるものです。

 

ではなぜ、この血糖値を下げる「様インスリン作用」が、不妊の改善に役立つのでしょうか?

 

不妊の原因の一つ「多嚢胞性卵巣症候群」を改善

「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」とは、ホルモンの分泌異常により、卵胞(中に卵子を包んでいる袋)が卵巣内にたくさんでき、排卵がしにくい状態になってしまう疾患のことです。

 

排卵ができなければ妊娠できないので、不妊の原因の一つとなります。

 

しかも女性の約6~10%の確率で認められることから、決して珍しい疾患ではありません。

 

「多嚢胞性卵巣症候群」の原因

多嚢胞性卵巣症候群の原因の一つが男性ホルモン(アンドロゲン)の増加です。

 

男性ホルモンが多く分泌されると卵胞の発育を抑制し、卵巣の膜を厚くして排卵を妨げてしまうのです。

 

そしてこの男性ホルモンは、インスリンによって分泌が促進されます。

 

先ほどの「インスリン感受性が低い」状態ですと、血糖値が下がらないのでインスリンをより多く分泌してしまい、男性ホルモンが増加し、多嚢胞性卵巣症候群になってしまうということです。

 

ピニトールがインスリンの増加を抑制

そこでピニトールの出番です。

 

ピニトールは体内に入ると「カイロイノシトール」という物質に変換され、インスリンの代わりに血糖値を下げてくれるので、インスリンを多く分泌する必要がなくなります。

 

そうすると男性ホルモンも抑制されるので、多嚢胞性卵巣症候群も改善できる、ということです。

 

海外、とくにアメリカでは不妊と診断された場合はまず多嚢胞性卵巣症候群を疑い、治療の初期段階でピニトールまたはカイロイノシトールが処方されます。

 

またヨーロッパなどでも、すでに妊活サプリメントとしてピニトールの配合されたものが販売されているのです。

 

ピニトールの副作用や摂取量は?

ピニトール摂取による副作用は、いまのところ報告がありません。

 

1日に摂取すべき量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」には記述がありませんが、海外の臨床試験などでは600mg摂取されているので、ピニトールの1日の摂取量の目安は600mgまでと言えます。

 

ピニトール配合の葉酸サプリは?

当サイトで紹介している葉酸サプリのうち、ピニトールを配合しているのは「ベジママ」と「ママナチュレ」の二つです。

 

とくにベジママのピニトールは、自社プラントで栽培した「アイスプラント」から抽出されたものなので純度の高いものとなっています。

 

ピニトールを配合したサプリメントは他にもありますが、妊活用に飲むならばやはり葉酸サプリで摂取した方が効率的です。

 

ベジママの詳細

 

葉酸サプリ「ベジママ」

 

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